林柳波(1892ー1974)作詞・井上武士(1894ー1974)作曲の「ウミ」がつくられたのは、1941年(昭和16年)です。2022年の今から81年前ということになります。
そんな古い曲なんだから、著作権はとっくに消滅しているだろうと思うかも知れません。
以前日本は著作者が亡くなってから、50年を経た作品の著作権は消滅する(保護期間の終了)とされていました。つまり、林柳波も井上武士も共に1974年に亡くなっておられますので、2024年まで著作権は残っています。ああ、あと2年あるんだな・・・と。
さらに、です。TPPということばが以前騒がれていたことを覚えていますでしょうか。
TPPとは環太平洋パートナーシップ協定と呼ばれ、アメリカが主導で、2015年に太平洋を取り巻く12カ国で結ばれた協定なんですが、そのアメリカが2017年に「いちぬ~けたっ!」と言って、残りの11カ国でさまざまな取り決めをしたんです。
その影響は、貿易や工業分野での取り決めなどに出ているんですが、実は、この中に日本での著作権の保護期間の延長が含まれていて、2018年末から、保護期間が没後50年から70年に延長されています。
前置きが長くなりましたが、この81年前につくられた曲の著作権保護期間は、結論として、2044年まであることになります。あと22年あるんですね。
何はともあれ、この曲は、文部省唱歌として、今でも親しまれている名曲です。
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